フクロモモンガってどんな動物?
オーストラリアやニューギニア島の熱帯雨林に生息する小さな有袋類です。コアラやカンガルーと同じ仲間で、特徴的なのは、体の膜を広げて滑空して生活しています。
フクロモモンガは、有袋類で、モモンガ属ではないです。有袋類なので、メスにはカンガルーのようにおなかに袋を持っています。赤ちゃんを子育てするときになどは、袋の中で子育てをします。
見た目: 大きな目が特徴で、ふわふわの毛に包まれています。このキュートな目がとても癒される動物です。体には、滑空膜があり、これを広げて木から木へと飛びます。 家の中だと、カーテンの上に登って、近くの高いところにぴょんぴょん飛んで遊んでいる様子が見られます。
生息地: オーストラリアやニューギニア島の熱帯雨林に生息し、樹洞を巣穴として生活しています。 そのため、暑さには強く、寒さには弱い生き物になります。
生活: 夜行性で、群れを作って生活します。社会性が高い動物で鳴き声で互いにコミュニケーションを取りながら、樹上で生活し、主に果物、昆虫、樹液などを食べています。そのため、昼間は眠っていることが多く、寝床で動かないことが多いです。
寿命: 自然界では、外敵に襲われたり、病気になったりして、寿命が短くなることが多いです。およそ2年~5年程度になります 。飼育環境で、適切な環境で飼育すれば、10年以上生きる個体もいます。本来の寿命は猫や犬と同じくらいなのですが、自然界だと外敵に襲われたり、病院に行くことができないので、飼育環境より、寿命が短くなる傾向があります。
特徴まとめ:
- 滑空: 体側の膜を広げて滑空し、長距離を移動できます。
- 夜行性: 夜に活動し、昼間は寝ています。
- 群れ生活: 数頭から数十頭の群れを作って生活します。
- コミュニケーション: 鳴き声や匂いでコミュニケーションを取ります。
- 子育て: メスはお腹に袋を持ち、そこで赤ちゃんを育てます。
- 寿命:自然界2~5年 飼育環境5年~10年
フクロモモンガの面白い生態
滑空の秘密: 滑空膜を広げることで、体の表面積を増やし、空気抵抗を減らして滑空します。 滑空膜を触ってみると、びよーんと伸びます。そして、自分の体の何倍もの距離を一瞬にして飛び回ります。
コミュニケーション: さまざまな種類の鳴き声で仲間とコミュニケーションを取ります。フクロモモンガは、鳴き声を通じて、自分の意志を伝えています。例えば、威嚇して怒っている時は「ジコジコ」と鳴いて、近寄るなとアピールをします。逆にうれしい時などは「ぷくぷく」「きゅきゅ」とかわいい声で感情を表現します。
子育て: 赤ちゃんを育児嚢に入れて守り、母乳を飲ませます。
グルーミング: 仲間同士で毛繕いをすることで、親近感を深め、群れの絆を強めます。仲間の同士でお互いの体をなめたりして、汚れを取ってあげたりして、コミュニケーションをしています。
フクロモモンガとの人間の関わり
近年、フクロモモンガは、ペットとしても人気が高まっています。
可愛らしい見た目とユニークな生態が魅力です。
飼育難易度もエキゾチックアニマルとしては、難易度も低く、お昼は寝ているので、鳴き声で仕事に支障をきたすこともなく、在宅勤務中の方でも飼育しやすい動物になります。
最近ではペットショップ以外でもフクロモモンガのカフェや爬虫類展などで、ブリーダーさんから直接フクロモモンガの購入が可能です。
フクロモモンガは、愛情を持ってたくさん触れ合ってあげると、飼い主に対して心を開いてくれる動物です。
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