フクロモモンガの飼育難易度:簡単に飼うことができます。

飼育方法

フクロモモンガの飼育をお迎えしようと考えているけど、飼育の難易度ってどれくらいなの?

結論:犬に比べて低いです。

しかし、エキゾチックアニマル特有の事情やフクロモモンガの習性に合わせた飼育を行う必要があり、情報が少ないため、難易度が高いと考えてしまう方が多いです。

フクロモモンガを飼育する上で、難易度をあげてしまう具体的な要因を見ていきましょう。

フクロモモンガの飼育が難しいと言われる理由として、以下の点が挙げられます。

1. 夜行性であること:夜中の23時頃から活動する

フクロモモンガは夜行性のため、昼間は寝ており、夜になると活発に動き回ります。

そのため、夜勤が多い方などは、フクロモモンガが活発に動き回る様子を見ることができないです。

私自身もブリーダーさんからお昼にフクロモモンガを見せてもらった時は、元気な様子が見れたので、お昼にも触れ合いが可能だと思いました。

しかし、お迎えしてみると、昼間は、ずっと寝ていて23時あたりから、元気に活動を始めます。

さらに、部屋の明かりが明るい状態だとポーチの中から暗くなるタイミングを待っていて、出てこないです。

部屋の明かりを暗くしてあげると、元気にケージが飛び回る様子が確認できます。

2. 温度変化に弱い生き物:適切な温度は、20℃~28℃

フクロモモンガは、温度や湿度の変化に弱い生き物です

フクロモモンガが快適に過ごせる温度は 20℃~28℃になります

28℃を上回ると、熱中症や脱水症になってしまいます。

20℃を下回ると低体温症になってしまいます。

そのため、温度管理を行う必要があり、飼育難易度が上がります。

飼育環境を適切に保つことが、健康な状態を維持するために不可欠です。

3. ストレスに弱い:ストレス要因の病気にかかりやすい

フクロモモンガは、野生化では捕食される側の動物になります。

そのため、進化の過程で捕食者から逃げるために、臆病な性質を備えてあり、大きい物音や環境の変化にストレスを抱えやすい動物です。

ストレスを抱えてしまうと、自咬症という自分自身を噛んでしまう病気になってしまいます。

また、ふわふわの毛が脱毛してしまったり、人間がストレスを抱えた時の同様の症状が出てしまいます。

ストレスを抱えやすく、ストレスの影響で病気になってしまいやすいので、飼育難易度の増加につながってきます。

4. 懐くまでに時間がかかる:3ケ月~半年程度かかる

フクロモモンガは、臆病な動物ですが、社会性が高い動物なので、飼い主に懐きます。

慣れてくると、飼い主がケージの前に立つと遊んでとよってきます。

しかし、臆病な性格なので、懐くまでに犬よりも時間がかかります。

徐々に段階を踏んで仲良くなる必要があるため、3ヶ月~半年程度の時間がかかります。

フクロモモンガを懐つかせるためには、幼少期の生後1か月~3ヶ月の生体をお迎えするのがオススメです。

大人になるまでに、人慣れしてない個体をお迎えしてしまうと、野生の本能が目覚めているので、仲良くなるのは、難しくなります。

5. フクロモモンガを診察可能な病院が少ない

フクロモモンガを診察できる動物病院は、まだそれほど多くありません。

病気になった場合、適切な治療を受けられる病院を探すのが困難な場合があります。

家の近くに、フクロモモンガを見てくれる病院がない場合などは、車や電車などでフクロモモンガを診察可能な動物病院に連れていく必要があります。

首都圏などであれば、比較的フクロモモンガの診察が可能な病院を見つけることは簡単ですが、首都圏から離れれば、離れるほど、フクロモモンガを診察してくれる病院は、少なくなります。

そのため、事前にフクロモモンガを診察可能な病院を探しておくことが必要になります。

1. エキゾチックアニマルの中でも懐いてくれる

フクロモモンガは、人とのふれあいが大好きな動物で信頼関係を築くことができれば、手のひらの上に乗ってきてくれることもあります。

ウサギとかハムスターなどのエキゾチックアニマルは、人間に懐いてくれないです。

しかし、フクロモモンガは、社会性が高く群れで暮らしている動物になるので、飼い主が愛情を注げば注ぐほど、懐いてくれます。

2. 飼い主が日中の間に不在の間でも心配がいらない

フクロモモンガは、夜行性になりますので、昼間は、寝ています。

そのため、日中に飼い主さんがご自宅を不在にしていても、フクロモモンガは、寝ているだけなのでトラブルを起こす心配の必要がありません。

3.毎日のお世話の手間がすぐない

  • エサの交換
  • 給水機の水の補充
  • 糞尿の掃除

フクロモモンガの毎日のお世話で必要になるのは、上記3つだけになります。

そのため、慣れてくれば5分程度で終わるので、お世話にかける時間が少ないです。

日々のお世話のルーティーンに関して詳細に記載した記事がありますので、気になる方は参照してみてください。

フクロモモンガの飼育を成功させるためには、以下の点に注意しましょう。

1. 適切な環境づくり

  • 温度と湿度: 24~28℃、湿度50~60%を保ちましょう。
  • ケージ: 広々としたケージを用意し、隠れ家や遊具を設置しましょう。
  • 照明: 夜行性なので、昼間は暗い環境を作りましょう。

特に温度変化に弱い生き物になるので、ヒーターやエアコンなどを使って温度調節してあげる必要があります。

フクロモモンガの温度管理の方法に関して詳細に記載した記事がありますので、参考にしてみてください。

2. バランスの取れた食事

  • 高品質なペレット: 主食として高品質なペレットを与えましょう。
  • 新鮮な果物や野菜: ビタミンやミネラルを補給するために、毎日少しずつ与えましょう。
  • カルシウム: 骨の健康のために、カルシウムを含む餌やサプリメントを与えましょう。

3. 定期的な健康チェック

  • 体重測定: 体重の変化は、健康状態のバロメーターとなります。
  • 歯のチェック: 歯が伸びすぎると、食べにくくなり、健康状態を悪化させる原因となります。
  • 獣医師による健康診断: 定期的に獣医師に診てもらいましょう。

動物に関しては、人間のように体調が悪いからと言って、飼い主さんに対して伝えてくれないです。

そのため、飼い主さん自身が日々、健康の確認を行い、場合によっては、獣医の元へ連れていく必要があります。

具体的な飼い主さんでもできる健康チェックの方法に関する記事がありますのでよかったら参考にしてみてください。

4. ストレス軽減

  • 静かな環境: 静かで落ち着ける環境を用意しましょう。
  • 仲間とのふれあい: 複数のフクロモモンガを飼育する場合、仲の良いペアを組みましょう。
  • 飼い主とのスキンシップ: 毎日スキンシップを取り、愛情をかけてあげましょう。
  • 広い環境での運動:部屋で飼い主んさんが見守りながら、広い部屋で運動させてあげましょう。

社会性が高い動物で、触れ合いによってストレスを解消している動物になります。

そのため、飼い主さんとのスキンシップ又は、お友達のフクロモモンガを入れて、多頭飼いにしてあげる必要があります

フクロモモンガがストレスを感じているサインについて、詳細に書いた記事がありますので、参考にしてみてください。

フクロモモンガの飼育はあなたに合っている?

フクロモモンガの飼育は、決して簡単なものではありません。しかし、適切な準備と愛情を注げば、素晴らしいパートナーとなってくれるでしょう。

  • 夜型で、夜でも世話ができる人
  • 静かで落ち着いた環境で飼育できる人
  • 定期的な健康チェックや獣医への受診ができる人
  • 根気強く向き合える人

もし、あなたがこれらの条件を満たしていると感じたら、フクロモモンガとの生活を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

フクロモモンガの飼育は、魅力的な一方で、注意すべき点もたくさんあります。この記事で紹介した情報を参考に、あなたにとって最適な判断をしてください。

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