フクロモモンガさんの飼い始めて、手を近づけると「ジコジコ」されてしまって、どうやって触れ合えばいいのかわからない方もいらしゃると思います。
私自身もお迎え当初は、「ジコジコ」されてしまい、直接手で触れることができませんでした。
フクロモモンガさんを手に慣らしていくために、タオルを使った方法をご紹介します。
タオルを使って、コミュニケーションを取ってあげ、手に慣れさせる訓練を繰り返すうちに、手を安心して、心地よいものだと思ってくれます。
具体的なタオルを使ったコミュニケーションの取り方について、ご紹介いたします。
1. タオルを使ったふれあいのメリット
安心感を与える:
タオルは、フクロモモンガにとって隠れ家のような安心できる空間を提供します。
フクロモモンガさんのポーチもふわふわのものが多いかと思います。
タオルの素材は、ポーチと似た素材で作られていることが多く、フクロモモンガさんが日ごろ、過ごしている環境と類似しているため、安心感を与えることができます。
警戒心を解く:
フクロモモンガさんをタオルで包むことで、ポーチで寝ているのと同じ環境を再現することができるので、警戒心を解くことができ、リラックスさせることができます。
日ごろ、手を近づけると、フクロモモンガさんが警戒してしまって、「ジコジコ」してしまうかと思いますが、タオルで包んであげると、警戒心が和らぎます。
スキンシップ:
フクロモモンガさんに手を近づけると、「ジコジコ」されてしまうと、全く触ることができないです。
タオル越しに触ってあげることで、手のぬくもり、手の微妙な動き、飼い主様の手の匂いなどをフクロモモンガさんに伝えることができ、飼い主様の手に慣れてくれます。
片方の手でタオルでフクロモモンガさんを包み、もう片方の手で、フクロモモンガさんを触ったあげることが可能です。
フクロモモンガさんが、タオルでリラックスして、警戒心が緩んでいるので、直接的なふれあいが可能になります。
安全確保:
万が一、フクロモモンガさんが驚いて飛び出そうとしても、タオルがクッションの役割を果たします。
フクロモモンガさんを急に手だけで包もうとしてしまうと、びっくりしてしまい、飼い主様の手で大暴れをしてしまい、飛び出してしまうことで、ケガにつながります。
タオルで包んでしまえば、多少暴れてしまっても、飼い主様の手を傷つけることなく、包むことができますので、安全にフクロモモンガさんと触れ合いが可能です。
2. タオルを選ぶ際のポイント
素材
ご自宅で使用しているポーチに似ている柔らかさや吸水性のあるタオルがオススメです。
フクロモモンガさんが日ごろ、寝床としている素材と似た環境を提供することで、安心感とリラックスをさせるためです。
フクロモモンガさんは、びっくりすると、尿をしてしまうので、吸水性の高いタオルを選びましょう
サイズ
フクロモモンガがくるまるのに十分な大きさで、飼い主様の手でフクロモモンガさんをハンドリングしやすい大きさのタオルを選びましょう。
タオルが小さいと、フクロモモンガさんが暴れた時に、タオルから落ちてしまう可能性があります。
タオルが大きすぎると、飼い主様のハンドリングが難しくなり、タオルを駆けずり回ってしまい、スキンシップ効果が薄くなってしまいます。
3. タオルを使ったふれあいの手順
準備:
- タオル
- 手洗いを行う
- 手を温める
上記を準備してください。
フクロモモンガさんは寒さに弱い生き物になります。
そのため、フクロモモンガさんに触れ合う前は、手が温かい状態で触れあってください。
手が冷たいと、フクロモモンガさんにとって、手は冷たいものだと思われてしまい、ますます手を嫌いになってしまう可能性がございます。
手順:
- タオルを広げ、フクロモモンガを優しく乗せて、タオルで5分程度包み込みます。
落ち着くまで静かに待ちます。
おおよそ、5分程度でフクロモモンガさんが落ち着いてきます。
- タオルを少しずらして、フクロモモンガさんの上から手を覆いかぶせます
タオルで包まれて、フクロモモンガさんが落ち着いたら、タオルをずらしていき、フクロモモンガさんを包み込む準備をします。
- フクロモモンガさんの上から、完全に覆いかぶせて、5分程度、包み込みます。
片方の手をフクロモモンガさんに接触させて、そのままじっと落ち着くまで、包み込みます。
この時に、フクロモモンガさんに視界が手で遮られるようにしてあげてください。
- 包み込んだまま、180度、回転させてフクロモモンガさんを直接手で支える状態にします。
フクロモモンガさんが下になるとようにします。
フクロモモンガさんが直接手で支えている状態で、落ち着くまで、この状態をキープしてください
この状態で暴れてしまって、難しいようでしたら、前のステップの時間を増やしてみましょう
- 徐々にタオルをずらしていき、両手でフクロモモンガさんを包みます。
この状態に持っていくまでが、飼い主様の根気が必要になります。
手だけで、フクロモモンガさんを包み込んだ場合に、全く落ち着かない状態でしたら、前のステップに戻って、トレーニングを根気強く続けていきましょう。
- 手だけで包み込んで、落ち着かせることができたら、完成です。
最終的に手で包んで落ち着かせることができます。
仮にここまでのステップのどこかで失敗することがありましたら、失敗したステップの一つ前のステップにかける時間を増やしましょう
段階的に、フクロモモンガさんが手に慣れていき、手を安全で大好きなものと認識してくれます。
コメント